\I make an illustration or comic/

搾取されて病みたくなければ漫画作品は自分のブログやTwitterで発表した方がいい

雑記
スポンサーリンク
Pocket

漫画、好きですか?

漫画を描いたことがありますか?

漫画を描くと、誰かに読んでほしくなりますよね。

SNSが発達する前は、雑誌で受賞してデビューするのが王道でしたが、今は違います。

Twitterやブログに作品を投稿し、読者に届けることができるようになりました。

今の時代、SNSを使わない手はないです。

経験者から言わせてもらうと、搾取されて病みたくなければ、作品は自分のブログやTwitterで発表するのがおすすめです。

スポンサーリンク

パフォーマーが輝いて見えるのは、あなたが用意された舞台で物事を見ているから

雑誌に投稿して雑誌でデビューしてみたい、有名雑誌でヒット作を出してみたい、漫画を描いたことがある方なら誰しも一度は夢見ちゃいますよね。

でも、これって、幸か不幸か、用意された舞台の上で物事を見ることができているから言えることなんです。用意された舞台のカラクリや舞台裏を知ってしまえば、今まで輝いて見えていたものは全て幻想だったことに気づかされます。

実に悲しい現実ですが、漫画家はその用意された舞台に立ち、ショーを始めた途端に搾取され始めます。観客は舞台裏の闇を知らないので、当然、舞台に立つパフォーマーが輝いて見えて仕方がありません。

漫画家デビューや作品のヒットは奇跡としか言いようがない出来事

体験談なのですが、漫画家デビューは奇跡としか言いようのない出来事です。作品がヒット作になるなんてことは、それよりももっと大きな運が働いていているとしか言いようがありません。作者に能力があるのは言わずもがなですが、それだけではデビューやヒットは出せません。人智を超えた何かが働いているとしか言い表せません。

自分という漫画家を見つけて声をかけてくれた編集者との出会いもそうだし、その編集者が見放さずにアドバイスをしてくれたこともそうだし、ネームが編集部に受け入れてもらえたこともそうだし、原稿が無事に届いたこともそうだし(今でこそデジタル製作・デジタル投稿ですが、昔は違った)、作品が多くの人に支持されることもそうです。

どれか1つでも欠ければ雑誌デビューやヒットは叶いません。これはもう奇跡としか言いようがありません。

努力すればどうこうなる話でないことは確かです。

そんな漫画に人生を賭けるのであれば、選択肢は多い方が絶対いいです。雑誌デビューは編集者の意向によるところが大きく、運がないとできないので、デビューだけならTwitterで済ませた方がいいです。早めにスタートラインに立てて読者から反応がもらえるので成長も早いでしょう。コアなファンが付けばモチベーションも上がるでしょう。

なんせ、読者は万人受けの売れる漫画を望んであなたの漫画を読んでいるわけではないので、趣味で発表する限りはメンタルボコボコの鬼批評を食らうこともないです。

著作権を譲渡することは「搾取してください」と言っているようなもの

出版社を介して作品を発表すると、その作品の著作権は出版社に移ります。

それは出版社の応募要綱に書いてあるので確認すれば分かります。投稿して、もし受賞したらその著作権は出版社に譲渡してくださいね、と書いてあります。

著作権を譲渡するということは、著作物を好きに使う権利を与えるということです。著作物の使われ方に不満が生じても文句を言えなくなる、言ってはいけなくなる、ということです。

著作物を好きに使う権利を与えるわけですから、著作権をもらった方は、その著作物のキャラクターをグッズ化して金儲けしたり、パチンコに使ってゴイムをおびき寄せることができるようになるわけです。

その儲けは一体どこに流れているのでしょうか。作者にどれだけ還元されているのでしょうか。

一生懸命漫画を描いてデビューして念願の作品を出版できても、漫画家の懐に入るのは印税のたった10%です。500円の本が1万冊刷られた場合の印税は50万です。

印税の残りの90%はどこに流れているんでしょうか。この時点で搾取されまくりではありませんか?

担当が付けば自分の描きたいものが描けなくなる

当たり前ですが、漫画をビジネスにした場合、売れる作品を作ることが求められます。自分の描きたいものよりも読者が求めているものが要求されます。自分が描きたくなくても、読者が望むならどんなにつまらないものでも描かなければならなくなります。

また、編集者の多くは漫画を描く側の人間ではないので、漫画家の気持ちが分かりません。編集者も人間で好みがあるので、嫌いな作品は容赦なく叩いてきます。新人においてそれは顕著です。

漫画という作品は、作者の嗜好や思考が如実に反映されるものです。それを批判される、否定されることがどれだけ苦しいかはやられた本人しか分かりません。

作品と自分は切り離して捉えるべきだと分かってはいても、減点方式で批評をする編集者にあたってしまえばモチベーションを維持するのは困難です。

そもそも漫画に正解はないのに、またまた当たった編集者のセンスに自分の作品の行方が左右されるって変なことだと思いませんか。

芸術センスのない人々がセンスある人々を選別し、批判し、ランク分けする仕組みは実に滑稽です。

ネームを描いて提出しても没なら1銭も発生しない地獄

編集者は基本的に新人漫画家に手厚くありません。

ネームもコンスタントに描いて自分から進んで提出しないとすぐに存在を忘れ去られます。

しかも、ネーム段階では金銭は発生しません。原稿にしてやっと原稿料がもらえます。

ネームは1回では通りません。3回書き直すなんてザラです。3回書き直しても編集者の意向で没になることもあります。ネームが通らなければ原稿に移れないので当然1円も発生しません。この状況が1年続くことも業界では珍しくありません。これは地獄以外のなにものでもないでしょう。

契約も結ばずにネームを描かせてタダ働きさせるなんて、私は出版業界以外で見たことがありません。フリーランスでライターをしているときでさえ、まずは契約書を交わすのが当たり前でした。

新人育成と称して無銭でネームを描かせるなんて汚いやり方だと思います。純粋で知識のない子どもなら、自分が搾取されていることにさえ気づけません。

出版社を介してデビューするのは今の時代遠回り

今のネット時代、わざわざ出版社を介さなくてもTwitterやブログで作品を発表できます。

出版社を介すと、作品を発表するまでに時間がかかりすぎます。投稿1作目でデビューするスーパービッグな新人でも無い限り、最低でも1年は要します。今の時代、効率が悪すぎます。

漫画は正解がなく、何が当たるか分からない世界です。ヒット作を出した作者でさえ、2作目は打ち切りなんてよく聞く話です。であるならば、読者の目や発表の場なんか気にせずに、描きたいものを好きに描いてTwitterやブログでどんどん作品を発表するべきです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました